固有種、トウゴクサバノオ ― 2025年05月11日 17:00
科名:キンポウゲ科
属名:シロカネソウ属
学名:Dichocarpum trachyspermum
和名:トウゴクサバノオ(東国鯖の尾)
別名:オオヤマシロカネソウ(大山白金草)
原産地:日本
特徴:多年草。山地の湿った場所に生える。
花期4~5月。黄色いハート型が花弁。
果実が袋果で、魚のサバの尾のように見える。
これも、渓谷沿いの道で出会いました。
ニリンソウ(二輪草、キンポウゲ科イチリンソウ属)に
似ているけれど、黄色いツブツブが目立つので、
違うのは分かりました。
後で調べてびっくり。固有種でした。
白いのは蕚で、黄色いハート型のが花弁だそう(・o・)
写真を撮っておいて良かった~
関連ブログ:
2025/05/10, ニリンソウには花弁がない
└ キンポウゲ科イチリンソウ属、白い花に見える
知らなかったネコノメソウ属 ― 2025年05月11日 18:00
科名:ユキノシタ科
属名:ネコノメソウ属
学名:Chrysosplenium macrostemon var. shiobarense
和名:ニッコウネコノメソウ(日光猫の目草)
別名:ニッコウネコノメ
原産地:日本(東北南部~中国・四国地方)
特徴:多年草。草丈5~10cm。
渓谷沿いの湿った地に生える。
花期4~5月。花弁は無く、萼片が全開する。
雄しべは8本、葯が赤っぽい。
渓谷沿いの道で、初めて出会いました。
黄色いペンキをかぶったようで、何これ?と思いました。
同科同属でイワボタン(岩牡丹)というのがあり、
蕚は直立か斜めで、葯は黄色だそう。
その変種の一つがニッコウネコノメソウ。
それにしても、ネコノメソウ属には、似たのがたくさん!
こんな植物があるなんて、知りませんでした。
ツルキンバイでしょう ― 2025年05月11日 20:00
科名:バラ科
属名:キジムシロ属
学名:Potentilla rosulifera
和名:ツルキンバイ(蔓金梅)
原産地:日本(関東以西)、朝鮮半島、中国
特徴:多年草。ほふく茎(*1)がある。
3小葉の鋸歯は粗い。葉にテカリはない。
花期4~6月。花径15~20mm。
花弁の付け根が少し濃い色で、花弁先が少し凹む。
ヘビイチゴに似ているな、と思いました。
でも、花は花弁が重なっていてカワイイ感じ。
渓谷沿いの道だったので、
とりあえず撮影していて、後で調べました。
└ Top画像の部分拡大
ちなみに…
ヘビイチゴも、バラ科キジムシロ属でした。
同科同属で、黄色い花の○○キンバイが多数あり、
今回のツルキンバイに似ていて迷ったのは、次の通り。
・ミツバツチグリ(三葉土栗)
葉がやや細長い。花期4~5月。
・ミヤマキンバイ(深山金梅)
本州中部以北の亜高山帯・高山帯に生息。
葉にテカリがある。花期6~8月。
花弁の付け根が少し濃い色で、花弁先が少し凹む。
・イワキンバイ(岩金梅)
日本の山の岩の上に生える。
草丈10~30cm。葉が細めでテカリがあり、硬い。
花期6~7月。集散花序の近くに葉がある。
・キジムシロ(雉莚)
葉は奇数羽状複葉(小葉は3~7枚)。
ほふく茎あり。花がこの茎の先に付く。
花期4~5月。
こちら↓は、散っている花も複数あり、
咲いている花の花托(*2)も大きくなっています。
Top画像も、こちら↑も、岩に生えていますが、
ツルキンバイでしょう(^^ゞ
キジムシロが輪になって咲くところを見てみたい!
*1 匍匐茎(ほふくけい)
地上近くを這う茎で、節の途中から根が出る。
走出枝、ランナーとも言う。
*2 花托(かたく)
萼片、花弁、雌しべ、雄しべが付く部分。
リンゴやイチゴなど、一部の植物は、
花托が成長して果肉になる。