多雪地帯のカヤ(榧)の木 ― 2024年02月04日 23:00
雪が少し残っている山で出会いました。
科名:イチイ科
属名:イヌガヤ属
和名:ハイイヌガヤ(這犬榧)
別名:エゾイヌガヤ、アイヅイヌガヤ
原産地:北海道の南西部、本州の日本海側、四国の一部
特徴:イヌガヤの多雪に適応した変種。
高さ1~3m。雌雄異株。
葉や枝は横へ伸び、枝先の新芽は黄緑で目立つ。
葉の長さは2.5~3.5cm、
先は尖っているが痛くない。
葉裏は気孔帯の幅が広く、白っぽい。
花期は3~4月で、雄花は前年の葉脇に付き、
雌花は枝先に1~3輪付く。
実は赤茶色の楕円で2cmくらい。
Top画像は梢や全体を写したくて、小さい木ですが、
大きな木の全体の葉の茂り方としてはこちら↓
雄花のつぼみが付いている葉も見つけました↓
Top画像も、よく見ると、主に枝先に
茶色のつぼみっぽいのが付いていました。
(ブログの画像は画素数を減らしています)
でも、雄花のつぼみを付けた株にも
似たようなのがあったので(下画像の赤丸内)、
つぼみではなく、初期の新芽ですね。
ちなみに…
イヌガヤ(犬榧)は、10mになる高木。
葉も実もハイイヌガヤより大きい。
葉の長さ3~5cm、種子は長さ3~5cmの楕円形。
カヤ(榧)は、イチイ科カヤ属、
樹高は20~35m、雌雄異株、葉は硬い。
チャボガヤ(矮鶏榧)というのもあるそうで、
ハイイヌガヤと似た地域に分布し、
イチイ科カヤ属、高さ2m、
幹は灰色で滑らかだが、枝は赤茶。
葉は光沢があり、イヌガヤより硬く、先が尖っている。
葉の長さは2~2.5cm、葉裏の気孔帯の幅が狭い。
ハイイヌガヤか、チャボガヤか、あるいは混在かと
写していた画像を拡大して確認しました。
幹がどれも赤茶色で、樹皮が縦にはがれやすそうで、
葉裏の気孔帯の幅が広かったので(上画像の赤四角内)
(画像を拡大して、裏返っている葉を探しました)
ハイイヌガヤと判断しました。
関連ブログ:
2022/10/26, 実を付けたイチイ ← イチイ科イチイ属